前回『四十肩・五十肩②』、五十肩には3つの原因があるというお話をしました。
① 首のところで神経が挟まれて肩に痛みが飛ぶ『神経放散痛(ほうさんつう)』により肩が上がらなくなる
② 肩甲骨の動きが悪くて肩が上がらなくなる
③ 肩関節に炎症が起こって痛くて肩が上がらなくなる
今回はこの3つの原因の見分け方についてお話しします。
まず、①の『神経放散痛』については『痛みの原因は!?』でも扱いましたが、
『神経放散痛』は神経が圧迫されることで別の箇所に痛みが出る症状のことを言います。
なので今回のお話で言えば、
首の神経が挟まれて、そこの痛みが肩に出ている
という状態なんです。
たとえば、「肩が上がんない!」て言うと肩関節しか見ない人が多いんですね。
ちなみに、肩関節は肩甲骨と腕の骨の間の関節のことを言います。
で、肩関節しか気にしていないためにレントゲンも肩関節を撮るんです。
レントゲン撮っても異常がないのに上がらないっていう人は山ほどいます
じゃあどうやったらそれ判別出来ますか?
って言ったら割と簡単です。
肩を触ってみて、
熱を持っているか?
腫れているか?
こういったことで確認ができます。
炎症っていうのは腫れて熱を持ちますから、
肩関節が炎症をおこしていたら
肩が腫れたり、熱を持ったりします。
つまり肩を触ってみて熱を持っていたり、腫れていたら
肩関節が炎症を起こしている可能性があります。
この場合は3つの原因の中の
③肩関節に炎症が起こって痛くて肩が上がらなくなる
に該当するわけですね。
なので、こういった原因の場合は
湿布を貼ることで良くなることもありますね。
でもですね、もし湿布を貼り続けているけど治らないという場合は、そこが原因じゃない可能性が高いと言うことになります。
湿布というのは貼ることによって体の中に薬が染みていくんです。
だから貼っていると薬がどんどん体の中に入っていきますんでそれでも良くなっていないということは肩関節は悪くない可能性が高いです。
今の湿布は非常に性能が良いですからね。
そうすると残るのが肩甲骨と首です。
肩甲骨と首はレントゲンにもMRIにも、もちろん映らないです。
なぜなら炎症ではないので。
変形もしてなければ、肩甲骨が原因とか首が原因というのはレントゲン撮ってもMRI撮ってもわかんない訳ですね。
なので「肩揉んだら肩あがるようになる」とかって言ったら、
それは首の放散痛の可能性があります。
これは3つの原因の
①首のところで神経が挟まれて肩に痛みが飛ぶ『神経放散痛(ほうさんつう)』により肩が上がらなくなる
に該当しますね。
また「背中をマッサージしたら肩が上がるようになる」とか、
「肩甲骨の内側から指突っ込んでグリグリ肩甲骨を動かすと肩が上がるようになる」って言ったらただの肩甲骨が動いてないだけの話になります。
これは
②肩甲骨の動きが悪くて肩が上がらなくなる
というのに該当します。
こうやって見分けることができるのですね。
まとめますと、
① 首のところで神経が挟まれて肩に痛みが飛ぶ『神経放散痛(ほうさんつう)』により肩が上がらなくなる
→肩を揉むと肩が上がるようになる
→肩を揉んだり、首周りのマッサージで良くなる
② 肩甲骨の動きが悪くて肩が上がらなくなる
→背中をマッサージしたり、肩甲骨の内側から指でグリグリとすると肩が上がるようになる
→背中や肩甲骨をマッサージしてほぐすと良くなる
③ 肩関節に炎症が起こって痛くて肩が上がらなくなる
→肩を触って、腫れていたり熱を持っていたりする
→湿布等を貼ると良くなる
ということになるんですね。
今回はここまでとなります。
はしもと接骨院ではこのような症状で悩んでいる方にハイボルテージという電気を使った
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