前回は“立ち上がり型”の腰痛、ぎっくり腰のお話しをさせていただきました。
(もし、まだ読まれていない方は前回の『腰痛について①〜立ち上がり型の腰痛〜』もぜひお読みください^^)
その時にもお話ししましたが、腰痛は日本人の8割が罹患していると言われています。そしてその腰痛のほとんどが前回の“立ち上がり型”なんですが、立ち上がり型じゃない腰痛も世の中にはあるんですね〜。
『座れない』
もしくは
『屈めない』
こんな腰痛の症状を抱える方もいらっしゃいます。
腰痛というのは腰に痛みが出てるだけで、原因は様々です。
例えば、熱が出る原因も様々ですよね?インフルエンザの方もいれば、風邪の方もいれば、ノロウィルスの方もいる。色んな原因で熱が出るわけですね。
それと一緒で前回は腸腰筋(ちょうようきん)が原因で起こる腰痛のお話をしました。
今回は、座った時に痛い腰痛、“座り型の腰痛”のお話です。
この“座り型の腰痛”は、骨盤の“仙腸(せんちょう)関節”という関節が原因となる場合がほとんどなんです。
この仙腸関節は膝を抱える動きのように股関節を鋭角にした時に特に痛みが出ます。
あとは、専門用語で言いますと、“剪断力(せんだんりょく)”と言って、縦にずれる力でも痛みが出るんです。
例えば、「私、最近良い靴買ったのよね。これ腰痛にいいのよ!」なんて言って、その靴を履いている間は良いんですよね。しかし、「家で家事をしていると痛いのよね」なんて言われると、僕は「スリッパ履いてますか?」って聞きます。家の中でスリッパを履いて足の裏にクッションがある状態だと、身体にかかるショックは少なくなります。でも、家の中でスリッパを履いておらず足の裏にクッションがない、そして床がフローリング、なんて場合はダイレクトに踵の衝撃が骨盤の仙腸関節に行ってしまうんですね。そこからは坐骨神経(ざこつしんけい)というのが出ているので、“坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)”なんていうものも出てきたりします。
そして、骨盤の関節が悪い方は他にどういったことで痛みが出るかと言うと、膝を抱えるような動きの代表格といえば『草むしり』ですよね?あとは『お風呂の椅子に座っている』と腰が段々痛くなってくる。運動靴で歩いてると大丈夫なんだけど、『ヒールとかサンダルとか履いて出かける』と腰が痛くなる。
これも骨盤にずれる力が働いている可能性があります。
さぁ、皆さんはいくつ当てはまりましたか?
腰を反って痛いのは、前回お話しした腸腰筋です。
それでは今回のように、
『腰を曲げて痛い』
『座った時に痛い』
『硬いものを履いて歩いてると痛い』
『家の中でスリッパを履かずに歩くと痛い』
『草むしりをしていると痛い』
『お風呂に入って温まっている筈なのに痛い』
このような症状に当てはまる方は、腰に湿布を貼っていてもなかなか良くならないわけですね。
何故なら痛みを出しているのは腰ではなく、骨盤だからなんです!
骨盤が痛みを出しているのに、腰に湿布を貼ってもなかなか良くはならないですよね。痛みが出ている場所ではなく、その原因をやっつけることによって症状は良くなるわけなんです。
ご覧の皆さんは、
『立ち上がった時に痛い』ですか?
『座った時に痛い』ですか?
今やってみてください。
試してみていただいて自分の痛みの原因がどこにあるのか分かれば、症状の改善を辿ることは十分に可能です。
それがたとえ何十年も痛くて悩んでいる場合でもです。
やはり、原因を知るのと知らないのとでは全然違いますので、原因を知れば予防はいくらでも出来ると僕は考えています。
それでは、今回の仙腸関節型、骨盤型の腰痛の場合はどう対策するのか。
これも前回お話しした通りなんですが、人間の腰は股関節90度、膝関節90度が安静が取れる姿勢です。そのためソファーや座椅子といったものに座っていると腰が痛くなる可能性が高いです。
これは今回の仙腸関節型も前回の腸腰筋型も同じです。なので、なるべくリビングの椅子のように直角に座ってください。
寝ている時は仰向けに寝て足を伸ばしてしまうと腰が反ったり、骨盤が沈むことによって負担がかかってしまいますので、なるべく横向きに寝てください。
【羽田野式 痛くならない横向き寝】
その際、横向きに寝てもまた仰向けに戻っちゃう方は枕の高さが仰向け用なんだと思います。
仰向け用の枕で横向きに寝ると肩幅の分だけ頭が下の方に下がっちゃいますよね?
そうすると負担がかかって首が痛くなったりするので、また仰向けに戻るというのが人間の体の仕組みなんです。そのため横向きに寝る場合は、仰向け用の1.5倍くらいの枕の高さにしてください。
僕がお薦めする方法が、2枚折りにした煎餅座布団の中にバスタオルを丸めて入れ、横向きになって楽な姿勢を試してみてください。そして膝の間には沈んで10cmくらいになるクッションを挟んでいただくと、横向きのままで寝られます。
車に乗っているときも同じことで、車のシートは後ろ側は沈んでいますので背もたれを起こすと股関節が鋭角、要はお尻を突き出しているような形になってしまいます。なので、後ろのシートが沈んでいる分、背もたれもそれに対して直角の角度にしてあげると安静に運転ができます。
もし腰が痛くて運転が嫌になってしまっている場合は、ぜひシートの角度を試してみてください。
今回は座った時に痛い、“座り型の腰痛”のお話をさせていただきました。
座った時、屈んだ時の腰痛に悩んでいる方は、ぜひお試しくださいね。
はしもと接骨院は相模原市橋本に店舗を構える接骨院です。
当院では症状で悩んでいる方にハイボルテージという電気を使った「羽田野式ハイボルト療法」という特殊な電気治療を行っています。
これまでにも10年以上痛みに悩んでいた患者様や
プロのアスリート選手などに治療をしてきた実績があります。
「どこに行っても原因がわからない…」
「諦めていた痛みの原因を知りたい!」
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と言う方は042-705-9622までお問い合わせください。
羽田野式のハイボルト治療で諦めかけていた人生がきっと変わりますよ。
また、当院のYoutubeチャンネルでは腸腰筋に効果があるストレッチなど様々な動画も紹介しています!
例えば・・・
『腸腰筋ストレッチ(立ったまま)』
他にも動画はありますので、是非ご覧くださいね!
前回 ⇨ 腰痛について1〜立ち上がり型の腰痛〜
次回 ⇨ 肩こりについて1 〜ボウリングの球を何時間も持ち続けられますか?〜
今回の内容を音声で聴きたい方はコチラ ⇨ 羽田野 龍丈の痛みの110番 第二回 腰痛について2